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虫歯

子供の虫歯:原因と、虫歯を防ぐためにできること

子供の虫歯は、歯垢の中の細菌が食べ物や飲み物の糖分を酸に変え、その酸が歯のエナメル質を少しずつ溶かすことで起こります。最初のサインはチョークのような白い斑点であることが多く、この段階なら虫歯の進行を止められることがあります。フッ素入り歯磨き粉で1日2回磨くこと、甘い食べ物や飲み物は食事のときにとること、定期的に歯科健診を受けることが、予防の土台です。

歯科医師が運営する小規模スタジオ、Socket ScienceのMolar Squadチームが執筆読了目安:6分

子供の虫歯:原因と、虫歯を防ぐためにできること

この記事のポイント

  • 虫歯は歯垢の細菌が糖分を酸に変えることで起こるので、糖分をとる回数がとても重要です。
  • 歯の白い斑点は初期虫歯のサインのことがあり、初期の虫歯は進行を止めたり元に戻したりできることがあります。
  • フッ素入り歯磨き粉で1日2回磨き、うがいは控えて吐き出すことが、いちばん大切な毎日の習慣です。
  • 歯科医院では、歯をさらに守るためにフッ素塗布やシーラント(溝を埋める処置)をすすめられることがあります。
  • 子供の歯に斑点、穴、痛み、しみる感じがあれば、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

子供の虫歯の原因は?

口の中には誰にでも細菌がいます。細菌は、歯に付く粘り気のある層である歯垢(プラーク)の中にすんでいます。子供が糖分を含むものを食べたり飲んだりすると、細菌がそれを酸に変え、酸が歯のエナメル質からミネラルを溶かし出します。

唾液とフッ素は、そのミネラルを歯に戻す手助けをします。酸の攻撃が歯の修復よりも頻繁になると虫歯が進み、やがて元に戻らない穴、つまり虫歯の穴(う窩)ができます。

乳歯は生えてすぐから虫歯になる可能性があります。米国小児科学会(AAP)は、母乳やミルクに含まれる自然な糖分でもこの過程が始まりうるとしており、哺乳びんをくわえたまま寝てしまうことが早期の虫歯のよく知られた原因になっているのはそのためです。

  • 甘いおやつや飲み物を頻繁にとること(1日中ちびちび飲むジュースも含む)
  • 寝るときや気持ちを落ち着かせるための、牛乳やジュース入りの哺乳びん・マグ
  • 磨き残しのある歯磨きや、フッ素入りでない歯磨き粉での歯磨き
  • ドライフルーツやグミなど、歯にくっつきやすい食べ物

子供の虫歯はどれくらい多い?

とても多いです。CDC は、虫歯を米国の子供時代に最もよく見られる慢性疾患のひとつとしており、6〜8歳の子供の半数以上が乳歯の虫歯を経験していると報告しています。

これは不安をあおるためではありません。虫歯は子育ての失敗のしるしではないこと、そして家族みんなでの小さな積み重ねが本当に違いを生むことを示しています。

初期虫歯のサインは?

初期の虫歯は痛みがまったくないことが多いので、ときどき子供の唇をめくって歯を見てみましょう。特に歯ぐきに近い前歯のあたりです。米国国立歯科・頭蓋顔面研究所(NIDCR)は、ミネラルが失われた場所に白い斑点が現れることがあり、この時点なら虫歯の進行を止めたり元に戻したりできると説明しています。

虫歯が進むと、NHS によれば、歯に白・茶色・黒の斑点が出る、歯が痛む、熱いもの・冷たいもの・甘いものを食べたり飲んだりしたときに鋭い痛みがある、といった症状が出ます。こうしたサインに気づいたら、次の定期健診を待たずに受診しましょう。

家庭でできる子供の虫歯予防は?

予防の中心は特別な商品ではなく、毎日の習慣です。以下のステップは、NHS、CDC、米国小児科学会のガイダンスにもとづいています。

  1. 夜寝る直前を含め、1日2回、フッ素入り歯磨き粉で子供の歯を磨きます。
  2. 適量を使います。小さな子供は米粒程度をうすく、3歳ごろからはグリーンピース程度です。英国の NHS は、3歳未満には1,000ppm以上、7歳からは1,350〜1,500ppmのフッ素入り歯磨き粉をすすめています。
  3. フッ素が働き続けるよう、磨いたあとは吐き出し、うがいは控えるよう声をかけます。
  4. 甘い食べ物や飲み物は食事のときにとり、食事の間は水か無糖の牛乳にします。
  5. 牛乳やジュースの入った哺乳びんをくわえさせたまま寝かせず、甘い飲み物で気持ちを落ち着かせるのも避けます。
  6. 子供が一人でしっかり磨けるようになるまでは仕上げ磨きをし、6歳未満は少量を使って吐き出せているか見守ります。

歯科医院でできる子供の歯を守る処置は?

定期健診を受けていれば、痛みが出る前に歯科医師が初期の虫歯を見つけられます。子供の年齢や虫歯のリスクに応じて、さらに歯を守る処置をすすめられることがあります。

フッ素塗布(フッ化物歯面塗布)は、高濃度のフッ素を歯に塗る処置です。NHS は、3歳以上の子供には少なくとも年2回フッ素塗布を受ける機会があるべきで、より小さな子供も必要に応じて受けられるとしています。CDC は、フッ素塗布で乳歯の虫歯の約3分の1を防げると報告しており、米国では小児科医が塗布することもあります。

シーラントは、奥歯のかみ合わせの面に塗る薄い保護膜で、溝に食べかすや細菌が入るのを防ぎます。NHS は、ふつう6〜7歳ごろに永久歯の奥歯が生えてから行うとしています。CDC は、シーラントで奥歯の虫歯の80%を何年にもわたって防げると報告しています。

歯科医院を受診したほうがよいのは?

白・茶色・黒の斑点、歯の穴や欠け、歯の痛み、熱いもの・冷たいもの・甘いものでしみて顔をしかめる、といった様子があれば、できるだけ早く歯科医師に相談しましょう。歯ぐきや顔が腫れている場合は、すぐに受診が必要です。

虫歯が見つかった場合、治療はどこまで進んでいるかによって変わります。NHS は、初期の虫歯はフッ素で対応できることがあり、虫歯の穴はふつう詰め物が必要だと説明しています。歯科医師がお子さんに合った選択肢を説明してくれます。

子供の虫歯について Molar Squad ができること

Molar Squad は、歯科医師が運営する小さなスタジオ Socket Science が作った、3〜10歳の子供向けの歯磨き習慣アプリです。アプリだけで虫歯を防ぐことはできず、歯科受診に代わるものでもありませんが、1日2回の歯磨きを楽に、楽しく続ける助けになります。

2分間のガイド付きタイマーが口の中の4つのエリアを順番に案内し、磨くたびにバイキンが歯からはじけ飛びます。朝と夜の連続記録でシールやヒーローがもらえます。冒険ゲームではシュガーストームと戦ったり、歯垢の洪水から逃げたりするので、なぜ砂糖や歯垢がよくないのかを自然に話すきっかけになります。

  • 口の中の4つのエリアすべてをカバーする、2分間のガイド付き歯磨きタイマー
  • 朝と夜の歯磨きの連続記録でもらえるシールとヒーロー
  • 歯科医師監修の歯の豆知識、絵で答えるクイズ、本物の細菌のアルバム
  • リマインダー、歯磨きカレンダー、就寝時のロックなど、保護者用のロックで守られた保護者向け機能

保護者の方からよくある質問

乳歯の虫歯は自然に治る?

歯に穴があいた本当の虫歯は、自然には治りません。白い斑点として見られることが多いごく初期の虫歯は、フッ素とよい習慣で進行を止めたり元に戻したりできることがあります。気になる斑点があれば歯科医師に診てもらいましょう。

いずれ抜ける乳歯の虫歯も治療が必要?

乳歯は、かむこと、話すこと、永久歯のためのスペースを保つことに役立っており、乳歯の虫歯も痛みや感染の原因になります。詰め物、フッ素による処置、経過観察のどれがよいかは歯科医師が判断してくれます。乳歯だからといって虫歯を放っておかないようにしましょう。

子供の歯に白い斑点があるのは虫歯?

特に歯ぐきの近くにあるチョークのような白い斑点は、エナメル質からミネラルが失われている初期のサインのことがあります。白い跡にはほかの原因もあるので、まず歯科健診を予約するのがいちばんです。初期の虫歯を早く見つけるほど、進行を止められる可能性が高くなります。

小さな子供へのフッ素塗布は安全?

フッ素塗布は、NHS、CDC、米国小児科学会が子供に広くすすめている処置です。歯科医師(米国では小児科医も)が少量を歯に塗り、すぐに固まります。お子さんに必要かどうか疑問があれば、歯科医師か医師に相談しましょう。

ミネラルウォーターにフッ素は入っている?

米国国立歯科・頭蓋顔面研究所によると、ほとんどのボトル入りの水には、虫歯予防に役立つほどのフッ素は含まれていません。フッ素が添加された水道水がある地域では、虫歯が少ないことがわかっています。お住まいの地域の水道水にフッ素が含まれているかは、歯科医師に聞いてみましょう。

参考文献・情報源

このガイドは、以下の公的な保健・医療機関の推奨情報に基づいています。

この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上の助言に代わるものではありません。お子さまの歯について心配なことがある場合は、歯科医師または医師にご相談ください。

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