歯磨き粉とフッ素
子供の歯磨き粉の量はどれくらい?年齢別のわかりやすい目安
3歳未満の子供には、米粒程度のフッ素入り歯磨き粉をうすくつけます。3〜6歳はグリーンピース程度(豆粒大)です。この量は米国と英国の推奨で一致しており、英国の NHS は年齢ごとに異なる、パッケージで確認すべきフッ素濃度も示しています。
歯科医師が運営する小規模スタジオ、Socket ScienceのMolar Squadチームが執筆読了目安:5分

この記事のポイント
- 3歳未満:米粒程度のフッ素入り歯磨き粉をうすく。
- 3〜6歳:グリーンピース程度のフッ素入り歯磨き粉。
- NHS は、3歳未満には1,000ppm以上、3〜6歳には1,000〜1,500ppmのフッ素濃度をすすめています。
- 余分な歯磨き粉は吐き出し、水でのうがいは控えるよう教えましょう。フッ素が歯に残って働き続けます。
- 適量を守り、歯磨きを見守ることで、飲み込む歯磨き粉を最小限にできます。
幼児の歯磨き粉の量はどれくらい?
最初の歯が生えてから3歳までは、米粒程度のフッ素入り歯磨き粉をうすくつけるだけにします。毛先にこすりつける程度で、帯状にのせる量ではありません。幼児はまだ上手に吐き出せないので、ごく少量にすることで、歯にフッ素を届けながら飲み込む量をとても少なくできます。
これは米国小児科学会(AAP)と米国歯科医師会(ADA)のアドバイスで、3歳までの子供には歯磨き粉をうすくつけるだけにするという NHS の推奨とも一致しています。最初の歯が生えたらすぐに始めましょう。
グリーンピース程度に増やすのはいつ?
3歳ごろになったら、グリーンピース程度に増やします。3〜6歳の子供については、米国と英国のガイダンスが一致しています。グリーンピース程度とは、歯ブラシの真ん中にのる小さな粒で、毛先の端から端までを覆う量ではありません。
多ければよいわけではありません。CDC の報告では、米国の調査で3〜6歳の子供の38%以上が推奨より多い量の歯磨き粉を使っていました。グリーンピース程度で歯を守るには十分です。
年齢別の歯磨き粉の量:米国と英国の目安一覧
量の目安は米国でも英国でも同じです。NHS はさらに、パッケージで確認すべきフッ素濃度を ppm(百万分率)で示しています。ここで参照した米国の情報源は、特定の ppm ではなく量について説明しているので、どの歯磨き粉を選べばよいか迷ったら歯科医師に相談しましょう。日本では、日本小児歯科学会など4学会が2023年に、歯が生えてから2歳までは米粒程度(1〜2mm程度)、3〜5歳はグリーンピース程度(5mm程度)でいずれもフッ素濃度1,000ppm(日本の製品では900〜1,000ppm)、6歳以上は歯ブラシ全体(1.5〜2cm程度)で1,500ppm(日本の製品では1,400〜1,500ppm)を推奨しています。
| 年齢 | 量(米国・英国) | NHS のフッ素濃度 |
|---|---|---|
| 最初の歯〜3歳 | 米粒程度をうすく | 1,000ppm以上(歯科医師がより高い濃度をすすめた場合を除く) |
| 3〜6歳 | グリーンピース程度 | 1,000〜1,500ppm |
| 7歳以上 | 歯科医師に相談 | 1,350〜1,500ppm |
子供用歯磨き粉のフッ素濃度はどれくらいがいい?
英国の NHS は、3歳未満の子供には、歯科医師がより高い濃度をすすめた場合を除き、フッ素1,000ppm以上の子供用歯磨き粉を使うよう示しています。3〜6歳には1,000〜1,500ppmの子供用歯磨き粉を、7歳からは1,350〜1,500ppmの歯磨き粉をすすめています。
フッ素濃度は、たいていチューブや箱に表示されています。歯科医師がお子さんに別の濃度をすすめることもあるので、一般的な目安と異なる場合は歯科医師のアドバイスに従いましょう。
なぜ「吐き出して、うがいはしない」の?
フッ素は、歯磨きのあとも歯に残っているときにいちばんよく働きます。吐き出せる年齢になったら、余分な歯磨き粉は吐き出し、水でのうがいは控えるよう教えましょう。NHS は、ゆすぐとフッ素の効果が下がるとしています。
まだ吐き出せない子には、米国小児科学会が、口を下に向けさせて歯磨き粉を洗面台やコップ、タオルに垂らす方法を提案しています。
- 年齢に合った量で、約2分間磨きます。
- 泡を洗面台に吐き出してもらいます。
- 最初は不思議な感じがしても、水でのうがいは控えます。
子供が歯磨き粉を飲み込んでしまったら?
小さな子供が少し歯磨き粉を飲み込んでしまうのはよくあることで、だからこそ量がとても少なく決められています。米国歯科医師会は、年齢に合った量を使い、不要に飲み込まないよう歯磨きを見守っていれば、フッ素入り歯磨き粉を飲み込むことを心配する必要はないとしています。
歯がまだ作られている8歳ごろまでに、フッ素を日常的に多く飲み込みすぎると、歯のエナメル質の見た目が変わる「歯のフッ素症」が起こることがあります。ADA はこれを主に見た目の問題としています。歯磨き粉は使わないときは子供の手の届かない場所に保管し、大量に食べてしまった場合や心配なときは、医師、歯科医師、または中毒相談窓口に連絡しましょう。
歯磨き粉と歯磨き時間に Molar Squad ができること
量を正しくするのは最初の一歩です。次は、その歯磨き粉を口の中のすみずみまで、しっかり2分間使って磨くことです。Molar Squad は、歯科医師が運営する小さなスタジオが作った3〜10歳の子供向けの歯磨き習慣アプリで、2分間のガイド付きタイマーが口の中の4つのエリアを順番に案内します。
歯科医師監修の歯の豆知識や絵で答えるクイズもあり、磨き方だけでなく、なぜ磨くのかも学べます。毎日の歯磨きを楽に、楽しくするために作られており、保護者の見守りや歯科受診に代わるものではありません。
- 口の中の4つのエリアを順番に案内する、2分間のガイド付き歯磨きタイマー。
- 朝と夜の連続記録でもらえるシールとヒーロー。
- 歯科医師監修の歯の豆知識と、絵で答えるクイズ。
- 保護者用のロックで守られた、保護者向けのリマインダーと歯磨きカレンダー。
保護者の方からよくある質問
幼児にフッ素入り歯磨き粉を使っても大丈夫?
はい。米国と英国のガイダンスは、最初の歯からフッ素入り歯磨き粉を使い、3歳未満は米粒程度をうすくつけるだけにするようすすめています。お子さんとフッ素について疑問があれば、歯科医師か医師に相談しましょう。
グリーンピース程度とはどれくらいの量?
グリーンピース1粒くらいの小さな丸い粒を、歯ブラシの毛の真ん中にのせた量です。歯ブラシのヘッド全体を覆うほどではありません。
子供が大人用の歯磨き粉を使ってもいい?
英国の NHS は、7歳以上の子供はフッ素1,350〜1,500ppmの歯磨き粉を使えるとしており、多くの家族向け歯磨き粉がこれに当てはまります。それより小さい子には、上の年齢別の量とフッ素濃度に従うか、歯科医師に相談しましょう。
まだうがいや吐き出しができない子は?
大丈夫です。だからこそ幼児には米粒程度しか使いません。子供に頭を下に向けてもらい、余分な歯磨き粉を洗面台やコップ、タオルに垂らすとよいでしょう。
歯磨き粉について歯科医師に相談したほうがいいのは?
どのフッ素濃度を買えばよいか迷うとき、子供の歯に白い斑点や跡があるとき、虫歯のリスクが高いと言われているときは、歯科医師に相談しましょう。お子さんに合った別の歯磨き粉をすすめてもらえることがあります。
参考文献・情報源
このガイドは、以下の公的な保健・医療機関の推奨情報に基づいています。
- NHS:子供の歯のケア
- HealthyChildren.org(米国小児科学会):小さな子供の歯磨きのコツ
- MouthHealthy(米国歯科医師会):保護者のためのフッ素ガイド
- CDC MMWR:米国の子供と青少年の歯磨き粉の使用と歯磨きの実態(2013〜2016年)
- 日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会(東京都保健医療局掲載):4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上の助言に代わるものではありません。お子さまの歯について心配なことがある場合は、歯科医師または医師にご相談ください。

